ヴェルディ 歌劇 ドン・カルロ ジュリーニ ドミンゴ カバリエ ミルンズ ヴァーレット ライモンディ 1970 極美品 廃盤 EMI リブレット 5幕版

ヴェルディ 歌劇 ドン・カルロ ジュリーニ ドミンゴ カバリエ ミルンズ ヴァーレット ライモンディ 1970 極美品 廃盤 EMI 2000年ART リブレット 5幕版

ジュリーニのドン・カルロです。LP新譜発売時から今日まで、ジュリーニの真摯で劇的な指揮と当時の若手俊英歌手の名唱によって 名演として聴き続けられてきた演奏です。ジュリーニは 60年代以降、コンサート中心に活動をされた方ですが、ヴェルディでは レクイエムとドン・カルロが特別にお好きだったらしく、録音や録画などで残る物が多いです。大向こうに受けそうな派手さや強調はないですが、ここでも劇的で引き締まった演奏を展開しています。彼ほどの指揮者ならば、望めばいくらでも録音も公演も可能だったはずですが、オペラでの活躍は限定的で残念でした。そういえば 50年代ですら、劇的ではあっても劇場的とは言えない側面があったようにも感じられます。
歌手たちも豪華です。ドミンゴは もしや初全曲かも。RCAのアイーダやトロヴァトーレとこれとどちらが先か…でしょう。「テノール」を意識した高めのポジションの歌で、母音を響かせ過ぎることもなく子音と良いバランスで、全体が爽やかです。カバリエもリリコ スピントのプリマ役は初録音でしょう。当時はフレーニ スコットがまだこの辺りは手付かずで、プリマ不在の時期でした。時折 世話に砕けてしまい 時代物の格を外しますが 全体的には立派です。他にもスターがゾロゾロで、端役にサイモン エステスが出ていたりして 面白いです。
ARTリマスターの評価は良く知りません。この盤は横に広がったーちょっとデッカの様な音場に聴こえ、EMIらしさは薄いですが良い音だと思いました。録音風景の写真満載で4カ国対訳リブレット付き 1センチほどは有ろうかというブックレットが貴重です。たぶん今後再現不可能でしょう。
当時は、4幕版か5幕版かの区別しか無い時代でしたので、これは最終の5幕版です。火磔の場の最後にエボリが一声発する様に記載があり、以前そんな事も読んだ様にも思えて、新発見かと勇みましたが、カバリエの声でした。単なる誤植でしょう。
現在は 軽装版が発売されていますが、この体裁では廃盤だと思います。繰り返しになりますが、今後再現不可能な体裁の貴重盤だと思います。

極美品です。開封時のままに大変綺麗に残っていました。

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