ラッパーのゲスト参加はないものの、トラック1「ステイ」のリズム・トラックはこれまでのグレン作品では聞かれない驚きのビート。ヴォーカルこそ何ら変わりは無いものの、男臭い男性コーラスの仕上げ方といいストリートを意識した作りである。トラック2"Do You Love Me"も同様に隠し味どころではなく、しっかりHIP-HOP色を出しているサウンドだ。トラック3"Can We Try Again"は国内盤解説に大絶賛されていた佳曲で人気絶頂にあったテディ・ライリーPro.作品(本作、唯一の参加曲)。確かに聴けば聴くほど味わい深い。初期キース・スウェットを思わせるスリムな装飾のソウル・バラードだが、曲調はテディ・ライリーらしからぬマービン・ゲイの「セクシャル・ヒーリング」寄りのブラコン。「へぇー、テディはハッシュ系を作らせてもイイね」っと驚かされるよ。以上、オープニングからの三連打は今までのグレン・ジョーンズ・アルバムには無かった意欲曲であり、内2曲("Stay""Can We Try Again")はシングル・カットと主役を演じている。
タイトル曲"All For You"と"Hooked On Your Love"も「キャン・ウィ・トライ・アゲイン」タイプの楽曲だが、バリー・イーストモンド&ティミー・アレンPro.の大人R&B風仕上げにぞくぞくする。Wayne Brathwaite Pro.の"No Additional Love"の流石の出来。奥方ジェノビア・ジーターとのデュエット"That's How Love Should Be"も強力だ。
しかし、決定打はトラック4"(Do You Love)The One You're With"とトラック7"Endlessly"ではないでしょうか?(前者はE.Foster White Pro.、後者がバリー・イーストモンド&ティミー・アレンPro)。前者はアップ・ナンバー、後者はスローだが奏でるキーボードの旋律の美しさ、楽曲の昇華するサマは鳥肌ものである。単独仕事の多いバリー・イーストモンドだが、バリー&ティミーはプロデュース・チームとして優秀といえるだろう。グレンのヴォーカルも相性抜群で、虎に翼とはこの事である。
All For You
ラッパーのゲスト参加はないものの、トラック1「ステイ」のリズム・トラックはこれまでのグレン作品では聞かれない驚きのビート。ヴォーカルこそ何ら変わりは無いものの、男臭い男性コーラスの仕上げ方といいストリートを意識した作りである。トラック2"Do You Love Me"も同様に隠し味どころではなく、しっかりHIP-HOP色を出しているサウンドだ。トラック3"Can We Try Again"は国内盤解説に大絶賛されていた佳曲で人気絶頂にあったテディ・ライリーPro.作品(本作、唯一の参加曲)。確かに聴けば聴くほど味わい深い。初期キース・スウェットを思わせるスリムな装飾のソウル・バラードだが、曲調はテディ・ライリーらしからぬマービン・ゲイの「セクシャル・ヒーリング」寄りのブラコン。「へぇー、テディはハッシュ系を作らせてもイイね」っと驚かされるよ。以上、オープニングからの三連打は今までのグレン・ジョーンズ・アルバムには無かった意欲曲であり、内2曲("Stay""Can We Try Again")はシングル・カットと主役を演じている。
タイトル曲"All For You"と"Hooked On Your Love"も「キャン・ウィ・トライ・アゲイン」タイプの楽曲だが、バリー・イーストモンド&ティミー・アレンPro.の大人R&B風仕上げにぞくぞくする。Wayne Brathwaite Pro.の"No Additional Love"の流石の出来。奥方ジェノビア・ジーターとのデュエット"That's How Love Should Be"も強力だ。
しかし、決定打はトラック4"(Do You Love)The One You're With"とトラック7"Endlessly"ではないでしょうか?(前者はE.Foster White Pro.、後者がバリー・イーストモンド&ティミー・アレンPro)。前者はアップ・ナンバー、後者はスローだが奏でるキーボードの旋律の美しさ、楽曲の昇華するサマは鳥肌ものである。単独仕事の多いバリー・イーストモンドだが、バリー&ティミーはプロデュース・チームとして優秀といえるだろう。グレンのヴォーカルも相性抜群で、虎に翼とはこの事である。