カミュset ペスト/幸福な死/シーシュポスの神話
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カミュset ペスト/幸福な死/シーシュポスの神話
ペスト 令和2年5月20日94刷 新潮社発行 新刊案内完備
幸福な死 平成7年2月20日38刷 新潮社発行
シーシュポスの神話 平成21年9月15日63刷 新潮社発行
ペスト
アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。
幸福な死
アルジェの平凡な青年メルソーは、富裕な不具者ザグルーの“時間は金で購われる"という主張に従い、彼を殺害し金を奪う。そして《世界をのぞむ家》で三人の女との共同生活に至福の時を見出したのち、孤独の中で幸福な死を迎える――。
シーシュポスの神話
神々がシーシュポスに科した刑罰は大岩を山頂に押しあげる仕事だった。だが、やっと難所を越したと思うと大岩は突然はね返り、まっさかさまに転がり落ちてしまう――。
本書はこのギリシア神話に寓してその根本思想である“不条理の哲学”を理論的に展開追究したもので、カミュの他の作品ならびに彼の自由の証人としてのさまざまな発言を根底的に支えている立場が明らかにされている。
カミュ
1913-1960アルジェリア生れ。フランス人入植者の父が幼時に戦死、不自由な子供時代を送る。高等中学(リセ)の師の影響で文学に目覚める。アルジェ大学卒業後、新聞記者となり、第2次大戦時は反戦記事を書き活躍。またアマチュア劇団の活動に情熱を注ぐ。1942年『異邦人』が絶賛され、『ペスト』『カリギュラ』等で地位を固めるが、1951年『反抗的人間』を巡りサルトルと論争し、次第に孤立。以後、持病の肺病と闘いつつ、『転落』等を発表。1957年ノーベル文学賞受賞。1960年1月パリ近郊において交通事故で死亡。
【状態】
経年劣化により傷み、焼け、シミ、表紙にスレは御座いますが、概ね良好です。