Der Ring des Nibelungen

Heinz Wallberg

Coro y Orquesta del Teatro Coln Buenos Aires

16 September (R), 28 September 1962 (W)

12 October (S), 26 October 1962 (G)

Teatro Coln Buenos Aires

Broadcasts

A production by Ernst Poettgen

【発売元より】

ビルギット・ニルソン、ハンス・ホッター、ハンス・ホップ、グレ・ブルーウェンステインがタイトルロールを務めており、素晴らしい歌唱のファンは、この素晴らしい、しかし多少欠陥のある『リング・サイクル』に失望することはないだろう。残念なのは主にオーケストラの演奏が時々粗雑なせいです。また、彼らがより大きな、ブラスな瞬間のいくつかを損なうようなリダクションからプレーしていることも明らかです。しかし、そのサイクルは息を呑むような歌によって償われます。ビルギット・ニルソンは 1962 年に絶頂期を迎えたばかりで、ブリュンヒルデとしての彼女の勢いは誰にも止められません。彼女は解釈的にその役に合わせて成長し続けるだろうが、声としては絶対的な頂点に達している。ヴォータンはハンス・ホッターが声楽の全盛期の終わりにあるが、堂々としていると同時に繊細な多面的なヴォータンを表現するのに十分な声の才能をまだ持っていることに気づく。ハンス・ホップのバリトンのジークフリートは、叙情的な部分よりも劇的な部分の方が優れています。グレ・ブルーウェンステインの輝かしいソプラノは、ジークリンデ、グートルーネ、そして第三のノルンとしてうまく活用されています。フリッツ・ウールはどちらかというと当たり障りのないジークムントですが、ローゲとして生き生きとしています。ハインツ・ヴァルベルクは、ワーグナーの偉大な指揮者について考えるときに決して思い浮かぶ名前ではありませんが、「ニーベルングの指環」に対する彼のアプローチは新鮮かつ独創的です。彼はゆったりとしたテンポを好み、オーケストラがいつ前景にあるべきで、いつ背景にあるべきかを理解しているようです。音はかなり良いです。

OD 11247-12